一括読み取りスキャナ:オフライン一括収集とパレットの複数コード読み取り
一括読み取りが解決するのは「一度に数十のコードをシステムへ渡す」作業です。パレット入庫、郵便物の集荷、補修部品の棚卸、返品照合が該当します。方法は二つあります。固定式で一回の撮像により複数コードを読む(XTP01HDにブラケットを組み合わせる、またはXT8131A、XT8161に広角とブラケットを追加する)か、ハンディスキャナで連続して読み、まずスキャナ内に保存し、クレードルに戻すかホストに接続してから一度に送信する(XT3001BHD、XT6202HD、XT6607HD、一括版PDA)かです。どちらを選ぶかは、パソコンの有無、人が歩き回るか、パレット当たりの点数で決まります。
- 固定式の一回撮像で複数コード
- 2.4Gワイヤレスでレシーバ/クレードルを同梱。有線モデルはUSB直結
- XTP01HD など8つの型番シリーズ
- サンプル試装と作業台別の型番選定に対応




技術仕様
| 読み取り方式 | 固定式の一回撮像で複数コード。ハンディスキャナの連続読み取り+キャッシュによる一括送信 |
|---|---|
| ワイヤレス方式 | 2.4Gワイヤレスでレシーバ/クレードルを同梱。有線モデルはUSB直結 |
| 通信インターフェース | USBキーボード / USB仮想シリアル / RS232 |
| 通知方式 | ブザー+LED。重複コードと読み漏れを通知 |
| 付属品 | 卓上ブラケット、コンベヤ側面取付ブラケット、壁掛けブラケット、クレードル |
| 対応数量 | パレット当たり十数個から百個程度まで、点数に応じて固定式かハンディかを選ぶ |
| 典型的なシーン | パレット入庫、郵便物の集荷、補修部品の棚卸、返品照合、店舗の補充 |
仕様は現行の仕様書によります。型番により解像度、レンズ、光源、保護等級が異なるため、ご注文前にエンジニアへ具体的な型番をご確認ください。
一括読み取りスキャナでできること
各機能は現場の具体的な動作に対応しており、仕様表の名詞ではありません。
| 機能 | 解決する課題 | 対応型番 |
|---|---|---|
| 一括キャッシュ送信 | スキャン記録はまずスキャナ内に保存し、ホストに接続してからまとめて送信するため、現場にパソコンがない課題を解決します。 | XT3001BHD / XT6202HD |
| 重複コードと読み漏れの通知 | 重複コードを即時警報し、集荷数と棚卸結果を照合できます。 | ワイヤレスと有線の一括モデル |
| 連続読み取りモード | 押下不要の連続読み取りで、ハンディスキャナでラベルの列を読む際に毎回キーを押す必要がありません。 | XTP01HD / XT6202HD |
| パレットの複数コード読み取り | 一回の撮像で複数ラベルを読み、位置付きで出力するため、パレット全体や料盤に適します。 | XTP01HD / XT8161 / XTMZ40 |
| 出力形式の設定 | 前後の付加文字、区切り文字、改行を設定でき、表計算やデータベースのフィールドへ直接接続できます。 | 全シリーズ |
| 移動棚卸 | PDAに棚卸アプリを入れ、読みながら確認し、事務所に戻ってから同期します。 | XT8002 |
一括読み取りスキャナの型番の分け方
同じ型番名の後ろにはレンズ、光源、インターフェースの三つの構成が付くことが多く、型番名で選ぶより作業台で構成を決める方が正確です。
| 型番 | 形態 | 構成と適用 |
|---|---|---|
| XTP01HD | 一括読み取り固定式スキャナ | 卓上またはブラケット設置で連続読み取り、集荷と照合の作業台に適する |
| XT8131A | 産業用固定式コードリーダー | 1280×1024、広角レンズで一回に複数コードを読み取り |
| XT8161 | 産業用固定式コードリーダー | 1408×1024、84コード/秒、高速ラインでの複数コード読み取り |
| XT8601B | 産業用固定式コードリーダー | 一括作業台では視野に合わせてレンズを選ぶ |
| XT3001BHD / XT3001HD | 一括読み取りワイヤレススキャナ | 軽量な筐体、キャッシュ送信、歩き回る作業 |
| XT6202HD | 一括読み取りワイヤレススキャナ | 産業用ワイヤレスモデルで、耐落下と電池持続を生産ラインの条件に合わせる |
| XT6201HD / XT6607HD | 一括読み取り有線スキャナ | 固定した作業台とレジ台では、USB直結でドライバ不要 |
| XT8002 | 一括読み取り用PDA | 移動棚卸と照合、Androidシステムに自社アプリを導入 |
一括読み取りスキャナをこのように設計した理由
いずれも実際の設置時に出会う課題に対応しています。
先に読み、後で送信し、パソコンを占有しない
ワイヤレススキャナはコードをスキャナ内に保存し、クレードルに戻すかホストに接続してから一度に送信します。拠点、プラットホーム、棚の間などパソコンのない職種でも、先に作業を終えられます。
重複コードをその場で止める
同じコードを二度読むと通知が出るため、集荷や棚卸で後から記録を照合する必要がなく、積み忘れと二重積みを動作の中で防げます。
パレットの複数コードを一回で読み取り
固定式に広角レンズを組み合わせ、一回の撮像でパレットのラベル全体を読みます。点数が多く配置が密な場合は、エリアスキャン一体型の方が手間がかかりません。
ドライバ不要で接続、システムの変更不要
USBキーボードモードは文字をそのまま出力し、仮想シリアルはプロトコルでコードを受信するため、WMS、ERP、拠点のシステムの多くはコードを変更する必要がありません。
有線・ワイヤレスは作業台で選ぶ
固定した作業台で連続作業する場合は有線モデルが安定し、充電も不要です。歩き回る棚卸や集荷にはワイヤレスモデルを使います。
ブラケット角度を調整可能
コンベヤ側面設置、卓上立て設置、壁掛けの三種類の取付部品を用意し、コード面の高さは40–120cmの範囲で調整できます。
一括読み取りスキャナをよく使う作業台
- パレット入庫と出庫照合
- EC・宅配の集荷、仕分け前のスキャン
- 補修部品庫と工具室の定期棚卸
- 返品照合と再格納
- 店舗の補充と価格ラベルの照合
- 生産の資材払出と余剰材の返庫
選定前に確認が必要な六項目
1. 設置位置と使用可能なスペース。2. コードの材質とモジュールサイズ。3. 設置距離と視野幅。4. 生産ラインのタクトとトリガ方式。5. 上位システムのインターフェースとプロトコル。6. 現場環境(水、粉塵、温度)。
この六項目をお送りいただければ、型番と構成はほぼ一度で確定し、サンプルの往復を避けられます。
一括読み取りスキャナの開発・製造主な機能
構造、光学調整、デコードプログラムを自社体制で完結しており、提案内の各パラメータは実測値と出荷検査記録まで追跡できます。



一括読み取りスキャナのよくあるご質問
以下のご質問は、工場の設備部門、倉庫物流、システムインテグレータから実際に寄せられた内容です。回答はそのまま選定の根拠としてご利用いただけます。
一括読み取りにパソコンは必ず必要ですか。
一概には言えません。ワイヤレスの一括モデルは記録をスキャナ内に保存し、読み終えてクレードルに戻すかホストに接続してから送信するため、現場にパソコンがなくても作業できます。リアルタイムでシステムへ入れる必要がある場合は、有線モデルか作業台端末を用意し、読みながら送信します。
パレット当たり数十個ある場合、スキャナで読むか固定式か、どちらを使いますか。
点数と配置で判断します。十数から二十点で配置が整っている場合は、固定式の一回撮像が速く、一回で終わります。百点を超え積み方が不規則な場合は、ワイヤレススキャナで連続して読み、読み終えてから一度に送信する方が現実的です。一点でも数え間違えると帳簿が合わないため、どちらも重複コード通知付きをお勧めします。
読み取ったデータはそのまま当社のWMSに入りますか。
USBキーボードモードはキーボード入力と同じで、WMSの入力欄が受け取れれば使えます。仮想シリアルモードはプロトコルでコードを受信し、一括書き込みに適します。出力形式(前後の付加文字、区切り文字、改行)は設定でき、御社システムのフィールド要件に合わせて一度設定すれば済みます。
ワイヤレススキャナの電池は一シフト持ちますか。
電池はシフト単位で配備し、通常のシフトでは途中交換が不要です。繁忙期に連続稼働する場合は、予備電池を追加するかクレードル付きセットを選び、電池交換で作業を止めずに済みます。具体的な持続時間は使用強度と読み取り頻度に左右されるため、御社の作業タクトで評価します。
その他の製品ライン
- 産業用スキャナ · 固定式 / エリアスキャン / OCRの三系統
- 複数コード同時読み取りスキャナ · 一回で1–4個のコードを読み取り
- 共有スキャナ · 一対二 / 多対一
- ハンディPDA · フルスクリーン / キーボード / プリンタ / UHF
- MRZ証書読み取り · パスポートと証書のMRZ読み取り
どのモデルか決めかねる場合
作業台の写真、コードサンプル、タクトの要件をお送りください。エンジニアが実際の条件に合わせて型番をご提案し、仕様表に沿って上位構成を勧めることはしません。