産業用スキャナ:固定式読み取り、エリアスキャンの複数コード、OCR文字読み取り
産業用スキャナはまず三つの作業に分かれます。ラインの作業台で「一件ずつ読む」場合は百万画素クラスの固定式リーダー(XT8131Aは1280×1024 グローバルシャッター、30コード/秒、IP54。XT8161は1408×1024、84コード/秒、IP67、3入力3出力I/O付き)、パレットや料盤で「一回で一面を読む」場合は産業用エリアスキャン一体型(XTMZ40は5440×7296、一回で200個以上のDPMコードを読み取り可能)、金属エッチング、レーザー刻印、インクジェット文字はOCR文字スキャナ(XTC8161、XTC8501)を使用します。三種類の装置はレンズ、光源、プロトコルがそれぞれ異なり、仕様表から型番を選ぶより使用条件から選定する方が確実です。
- CMOS グローバルシャッター 1280×1024(XT8131A)、1408×1024(XT8161)、2560×2048(XT8501B)
- ≥5mil(XT8131A);3mil(XT8161、XTMZ40、XTMZ40S);1D≥3mil、2D≥6mil(XTMZ40B)
- XT8131A など12の型番シリーズ
- サンプル試装と作業台別の型番選定に対応




技術仕様
| センサと解像度 | CMOS グローバルシャッター 1280×1024(XT8131A)、1408×1024(XT8161)、2560×2048(XT8501B)。ローリングシャッター 3072×2048(XT8601B)。エリアスキャン 5440×3648(XTMZ20 / XTMZ20A)、5440×7296(XTMZ40 / 40B / 40S) |
|---|---|
| 読み取り読取精度 | ≥5mil(XT8131A);3mil(XT8161、XTMZ40、XTMZ40S);1D≥3mil、2D≥6mil(XTMZ40B) |
| 読み取り速度 | 30コード/秒(XT8131A)、84コード/秒(XT8161)、90コード/秒(XT8501B / XT8601B)。エリアスキャンの一回あたりは196コード(XTMZ20A)、200コード以上(XTMZ40 / 40S)、300コード(XTMZ40B) |
| 通信インターフェース | USB 2.0(HID / CDC)、RS232、ファスト/ギガビットイーサネット |
| 通信プロトコル | TCP Client / Server、Serial、FTP、HTTP、Profinet、EthernetIP、MELSEC、SLMP、Fins、Modbus |
| トリガ方式 | 外部I/Oトリガ、3入力3出力(XT8161)。光電センサが所定位置に来たら信号を出し、読み取り結果をOK/NGとして出力 |
| 保護と温度 | IP54(XT8131A)、IP67(XT8161、レンズ防水カバー装着)。動作温度 0–50℃ |
| 電源 | USB 5V DC。12–24V DC(XT8131A シリアル/ネットワークモデル)。24V DC(XT8161)。AC 220V(XTMZ40) |
| 外形と重量 | 45×43×25mm、68.5g(XT8131A);65.2×65.2×42mm、250g(XT8161) |
仕様は現行の仕様書によります。型番により解像度、レンズ、光源、保護等級が異なるため、ご注文前にエンジニアへ具体的な型番をご確認ください。
産業用スキャナでできること
各機能は現場の具体的な動作に対応しており、仕様表の名詞ではありません。
| 機能 | 解決する課題 | 対応型番 |
|---|---|---|
| 一回の撮像で複数コード | 一回の露光で複数のバーコードを読み、位置順に出力するため、パレットや料盤のシーンでは一点ずつ読む必要がありません。 | XTMZ40 / XT8161 |
| OCR文字読み取り | インクジェット、刻印、レーザー刻印の文字と数字を読み取り、人手による転記を代替します。 | XTC8161 / XTC8501 |
| DPM 直接マーキングコード | 金属エッチング、レーザー刻印、ドットマーキングで形成された低コントラストのコードは、専用光源とデコードパラメータで読み取ります。 | XT8161 / XTMZ40 / XTC8161 |
| 外部トリガによる収集 | 光電センサまたはPLCから信号を受けてから撮影し、空撮影や二重撮影を避け、タクトをラインと同期させます。 | XT8131A / XT8161 |
| 結果のI/O出力 | 読み取り成功と失敗を別々に信号出力し、仕分け、排除、警報を直接駆動します。 | XT8161 |
| オートフォーカス | ソフトウェアで焦点を制御するため、作業台や製品の高さが変わっても手動でレンズを調整する必要がありません。 | XT8161 |
| 画像とデータのアップロード | FTP、HTTP、TCPによるアップロードに対応し、読み取り記録と異常時の画像を保管して追跡できます。 | ネットワークモデル |
| Kシリーズの複数コード同時読み取り | ハンディスキャナは一回の露光で同一視野の複数コードを読み、箱内の複数ラベルや基板パネル上の小さな部品を一点ずつ位置合わせする必要がありません。 | XT6201K / XT6202K / XT6400K |
産業用スキャナの型番の分け方
同じ型番名の後ろにはレンズ、光源、インターフェースの三つの構成が付くことが多く、型番名で選ぶより作業台で構成を決める方が正確です。
| 型番 | 形態 | 構成と適用 |
|---|---|---|
| XT8131A | 産業用固定式コードリーダー | 1280×1024 グローバルシャッター、30コード/秒、IP54、USBまたはシリアル+ネットワークポート |
| XT8131B | 産業用固定式コードリーダー | 同シリーズの機種で、レンズとインターフェースは注文型番に応じて構成 |
| XT8161 | 産業用固定式コードリーダー | 1408×1024、6/12/15mmレンズ選択可、84コード/秒、IP67、3入力3出力I/O |
| XT8501B | 産業用複数コードリーダー | 2560×2048 グローバルシャッター、90コード/秒、8–25mmレンズ、IP67、コード等級評価に対応 |
| XT8601B | 産業用遠距離リーダー | 3072×2048 ローリングシャッター、90コード/秒、500–1200mmの遠距離、IP67 |
| XT9202B | 産業用固定式コードリーダー | 大深度モデル、設置位置に制約のある作業台に適する |
| XT2010BHD / CHD / ER / G | 産業用固定式スキャナ | 小型モデル。HDは一括モデル、ERは遠距離モデルで、作業台の要件に応じて選択 |
| XTMZ20 / XTMZ20A | 産業用エリアスキャン一体型 | 2000万画素、60×45cmの幅、一回あたり196コード以内 |
| XTMZ40 / XTMZ40B / XTMZ40S | 産業用エリアスキャン一体型 | 4000万画素、一回で200–300コード。XTMZ40BはXTS11ソフトウェアと数量照合ルールを組み合わせ |
| XTC8161 / XTC8501 | OCR文字スキャナ | インクジェット、刻印、エッチング文字の読み取り |
| XTAL01BA / XTAL06 | 生産ライン用スキャナ(ブラケット含む) | コンベヤ脇への設置、ブラケットとケーブルを含む |
| XT6201K / XT6202K / XT6400K | 複数コード同時読み取りスキャナ(Kシリーズ) | Kサフィックスは複数コード同時読み取りを意味し、一回の撮像で同一視野の複数コードを読み、箱内の複数ラベルや基板パネル全体の読み取りに対応 |
産業用スキャナをこのように設計した理由
いずれも実際の設置時に出会う課題に対応しています。
グローバルシャッターで動いてもぶれない
XT8131AとXT8161はグローバルシャッターCMOSを採用し、コンベヤが動きロボットが動作していても一回の露光で鮮明に撮影でき、ローリングシャッターのように移動中のバーコードが斜めの帯になることはありません。
マルチプロトコルでPLCに直結
イーサネットポートはTCP、Profinet、EthernetIP、MELSEC、SLMP、Fins、Modbusに対応し、生産ラインのPLCとMESの多くに直接接続できるため、中間ミドルウェアを別途実装する必要がありません。
I/Oによる品単位のトリガ
3入力3出力I/O。光電センサが所定位置に来た時点でトリガ信号を出し、読み取り結果としてOK/NGを出力します。タクトをラインと整合させ、ソフトウェアのポーリングで撮像タイミングを判断する必要がありません。
光源は材質に応じて替える
白色光と赤色光の照明を選択でき、偏光板付きのモデルもあります。金属部品の反射、ラミネートラベル、PCBのエッチングコードでは、デコードパラメータを変えるより光源と偏光板を替える方が効果的なことが多いです。
保護等級は現場に合わせて選ぶ
IP54は装置内部や乾燥した作業場に適し、IP67のアルミ合金筐体は水洗い、粉塵、冷凍庫の入口に適します。保護等級は高すぎれば不要なコストになり、低すぎれば修理が頻発します。
エリアスキャンは一回で一面を読む
XTMZ40デスクトップ型一体機は一回の撮像で40×30cmをカバーし、200個以上のDPMコードを同時に読んで順序どおりに出力します。パレット、料盤、基板パネルを一点ずつ読む必要がありません。
産業用スキャナをよく使う作業台
- 自動車部品と組立ラインの工程コードのトレーサビリティ
- 3C組立、SMT、PCB基板の基板番号読み取り
- リチウムイオン電池の極片、セルのエッチングコードとインクジェット
- 金属部品のレーザー刻印コード、ドットコードの読み取り
- 医薬品・食品包装ラインのロット番号、規制コード
- パレット入庫と料盤の複数コード一括読み取り
- 倉庫の入庫照合と出庫スキャン
選定前に確認が必要な六項目
1. 設置位置と使用可能なスペース。2. コードの材質とモジュールサイズ。3. 設置距離と視野幅。4. 生産ラインのタクトとトリガ方式。5. 上位システムのインターフェースとプロトコル。6. 現場環境(水、粉塵、温度)。
この六項目をお送りいただければ、型番と構成はほぼ一度で確定し、サンプルの往復を避けられます。
こうした作業の導入方法
製品ページでは機能を、ソリューションページではシーン、設定、選定の境界を説明します。
パレット・段ボール箱単位の読み取りソリューション
エリアスキャン一体型は一回で30×20cmから60×45cmを撮像し、一回で196–300コードを読み取り、数量照合とMESへのアップロードを含む
産業用スキャナの開発・製造主な機能
構造、光学調整、デコードプログラムを自社体制で完結しており、提案内の各パラメータは実測値と出荷検査記録まで追跡できます。



産業用スキャナのよくあるご質問
以下のご質問は、工場の設備部門、倉庫物流、システムインテグレータから実際に寄せられた内容です。回答はそのまま選定の根拠としてご利用いただけます。
ラインが動いていると読み取りが不安定になる原因はどこにありますか。
まずシャッター方式と露光時間を確認します。ローリングシャッターは動く対象でコードが斜めに流れ、グローバルシャッターでのみ一回で鮮明に撮影できます。次にトリガで、ソフトウェアによる連続撮影かI/Oによる品単位のトリガかで安定性は大きく変わります。XT8131AとXT8161はいずれもグローバルシャッターで外部トリガに対応し、この二つを組み合わせると多くのぶれの問題は解消します。
金属部品のエッチングコード、レーザーコードが読めない場合はどうしますか。
これはDPMコードで、コントラストが低く、表面に方向性のある反射があります。対処の順序は、まず光源角度を変え(低角度照明で刻痕に影を作る)、次に偏光板で反射を抑え、最後にデコードパラメータを調整します。XT8161はモジュール式光源と偏光レンズカバーに対応し、XTMZ40はまとめて読み取る用途に適しています。
当社のPLCはシーメンス/三菱ですが、直接接続できますか。
可能です。ネットワークモデルはProfinet、EthernetIP、MELSEC、SLMP、Modbusなどのプロトコルに対応し、どれを使うかはPLCの型番で決まり、設定は当社と御社の電気エンジニアで一緒に確認します。
IP54とIP67はどう選びますか。
装置内部や乾燥した作業場ならIP54で十分です。水洗い、切削液の飛散、粉塵が多い場所、冷凍庫の入口で結露する場所ではIP67を選びます。保護等級は高すぎるとコストが上がり、低すぎると故障率が上がるため、現場環境で決めます。
その他の製品ライン
- 複数コード同時読み取りスキャナ · 一回で1–4個のコードを読み取り
- 一括読み取りスキャナ · オフライン一括収集
- 共有スキャナ · 一対二 / 多対一
- ハンディPDA · フルスクリーン / キーボード / プリンタ / UHF
- MRZ証書読み取り · パスポートと証書のMRZ読み取り
どのモデルか決めかねる場合
作業台の写真、コードサンプル、タクトの要件をお送りください。エンジニアが実際の条件に合わせて型番をご提案し、仕様表に沿って上位構成を勧めることはしません。